沖縄人はどこから来たか

安里進・土肥直美共著 ボーダーインク発行 1600円
考古学と形質人類学の研究をしているお二人による対談と論考が中心となった本です。えー沖縄の人って日本人とおんなじじゃ無いんだ!と思われた方もいらっしゃると思いますが、微妙に相違点があるんですよ。言葉にしても日本祖語といわれる言語から日本語と琉球語に分かれている事からも解るように、とても近いが微妙に違いが。勿論混血も進み、現在は全く同じといっても良い状況ではありますが。
たまにはこんな、ある意味学術的な本を読んでみるのもありなのでは?
木村政昭氏の本
この手の本は、いやというほど本屋さんに並んでいますが、この本は東京大学で海洋地質学専攻で理学博士、元琉球大学教授、現名誉教授の木村政昭氏が書いた本という点が異質。
「大地震の前兆をとらえた」のほか 一般向けの本も多数出しています。なかでも与那国島の海底遺跡では自らも潜り、人工物だという確信を持って発表。なかなか興味深いテーマを研究されていますが、学生の話を聞いてみると、少し変わってるよね、という評価が多数。でもさすがに学者で本の内容も説得力のある書き方で、本当にそうなのかと思わせるものが。とりあえず二冊紹介させていただきます。このほかにも地震予知関連の本を何冊か出版されています。
邪馬台国は沖縄だった!

第三文明社 定価1500円
魏志倭人伝を読み解く事から、各地に残る海底遺跡、沖縄に残る地名などを使い、邪馬台国が沖縄にあったと論じています。いままで大きく分けると近畿説、九州説がありますが、新しい説としては面白いかもしれませんね。
ムー大陸は琉球にあった!

徳間書店 定価1300円
沖縄のロゼッタストーンといわれる線刻板、深海2000を使った調査をベースに、巨大なガスベルトを仮定した壮大な仮説。そこにニライカナイ伝説などの話も味付けされていて、かなり信憑性を感じさせてくれる本でした。