沖縄のお勧め本・Okinawa Books

沖縄のお勧め本イメージ
色々な場所で本屋さんに寄ってみましたが、沖縄ほど県産本の多いところは無いと思います。どの本屋に行っても県産本のコーナーがかなりのスペースを占めていて、立ち読みするだけでも面白いです。という事で少し紹介させていただく事にしました。今は店頭に無い本もありますが、そこは古本屋さんも多いので、すぐに見つかると思います。

■沖縄キーワードコラムブック

沖縄キーワードコラムブック
まぶい組編著 沖縄出版 定価1500円
1989年8月31日第一刷発行

沖縄に来て、一番初めに立ち読みして以来、今でも時々引っ張り出して読んでいる楽しい本です。
辞典の形をしたショートコラム集で多くの筆者がまぶい組として集まって書いています。この組の級長は一部でとっても有名な新城和博さん。
キーワード数は433。
辞典と言ってもとっても面白く、自然と沖縄の事が解ってくる気がします。 この本で、与儀公園に夜行ったらあぶない!
キリ短のネーネーターはアシバーネーネーが多い.
(今は事実かどうかまったく不明ですが…(^^ゞ)。
悪い事があったらウガンブスクかも知れない…。
与那原テックなんて言う施設があったこと。 ジンとジンジンは意味がまったく違うということ。
など など、多くのかけがえのない情報を仕入れたような気がします。

■沖縄キーワードコラムブック2(辞典版)

沖縄キーワードコラムブック辞典版
まぶい組編著 沖縄出版 定価1500円
1990年4月14日第一刷発行

Vol.1がとっても面白かったので、迷わず購入しました。 今度は日記形式のコラム集で、同じまぶい組みの面々が書いています。  ここでも、とっても多くのことを1人で笑いながら得たような気がします。購入当時は、まだ沖縄に住み着いたばっかりだったので、どのページを見ても沖縄の日常があふれてくるのが目新しく、新鮮に感じた物です。
以上二冊は、あなたが沖縄ファンで、もし本屋さんで見つけたら迷わないで買ってほしい本です。 装丁は両方ともちょっとチープで、「エ、1500円するわけー。」と思っても中身はその分濃い本たちです。
ウチナーンチュのあなたも、うんうん、そうだったなーと楽しく読めると思いますよ。

■新沖縄キーワード

神沖縄キーワード
はぁぷぅ団編著(有)ボーダーインク定価1500円 2003年10月20日第一刷発行

十何年かして、ミニ世代交代になった沖縄の新らしいキーワードコラム。前作の面白さにひかれて、本屋の店頭に出るやすぐ購入しました。
読み始めると、ちょっと違和感が…良く考えたらこれはジェネレーションギャップと言うやつらしい。 はぁぷぅ自体周りで誰も使っていなかったから、私の周りの若い連中と、私たち年代の間の年代、そう、20~30代くらいのウチナーンチュにはウチアタイする事や抱腹絶倒することがあるはず。
でも、それは置いといて、今の私が読んでみても面白く、一つの世代の沖縄が良くわかるような気にさせてくれるお勧め本ではあります。
帯についてる「沖縄ひーじだろコラム300」というコピーは的を得ているような気がします。

■山原バンバン

山原バンバン 大城ゆか著 ボーダーインク定価1200円
1994年3月31日第一刷発行

これは漫画です。 県内で山原と呼ばれている本島北部を舞台とした高校生の主人公の日常生活を中心に描かれていますが、あっさりした書き込みと要領の良いスクリーントーンの使い方、とても好きな絵です。 台詞は登場人物によりウチナー口とウチナー大和口を使い分けており、難解なものには最低限の注釈が欄外に乗せてあります。 ウチナー口の勉強にもなりそう。 ほのぼのとしたストーリー展開は、自分も山原で生まれ育ち、今も山原に住んでいるかのような錯覚をおぼえます。 著者のこれ以降の新作は見かけませんが、ぼつぼつで良いのでまた書いてほしいです。

沖縄・離島情報

沖縄離島
2015-2016 毎年出ています。
定価850円 林檎プロモーション(株)

なんと山梨県にある会社の本です。
これも長い事本屋の店頭に必ずある定番の一冊。名前の通り沖縄の離島がメインのデータブック的な便利本。フェリー、バスの時間表やマイナー宿泊所などの詳細ガイドが毎年きちんと更新されていて、サイトをやっている私から見ても頑張ってるなーと思う内容です。
特集も組まれていて、最近はカラー写真のページも増えていますから、離島に行かれる方は大型のガイドムックを買うより価値があるかもしれませんね。コンセプトはしっかり守っているようで、どれほど沖縄が好きな人が編集やってるのかな。最近は類似の本が何種類か出ていますが、やっぱりこれが一番信用できると思います。
本当はこんな本こそウチナー出版社が出すべきかと思うのですが・・・

沖縄オバァ烈伝・ オバァの喝!

沖縄オバー烈伝
沖縄オバァ研究会編 株式会社双葉社 定価1300円

藤木勇人、下川祐治、仲村清司、島袋直子など知る人ぞ知る豪華著者群が、身近にあるウチナーオバーについてのエピソードを語っています。
大体、ウチナーンチュはただでもオバーの面白い話の一つ二つは持っている人が多いので、語るのが上手い彼等に料理されたオバー話は、抱腹絶倒ものあり、しんみりとオバーの底力を感じさせる物あり、とっても楽しめる一冊です。
と思ったら、
間髪入れずにでてきたのが続編・オバァの喝!。
こっちも新たに宮里千里などの作家が加わり、ちょっとだけパワーアップした感じの続編に仕上がっています。
沖縄の出版社ではありませんが、ウチナーっぽさは満点の元気の出る2冊。 沖縄フリークにはたまらない本かも知れませんね。
ちなみにオジイの逆襲という本も出版されましたが、これは一冊で終わりました…やっぱりウチナーはオバーのものかもしれないなー。

■うちあたいの日々

うちあたいの日々

第一刷1993年11月1日 新城和博著 有限会社ボーダーインク 定価1500円

前出のまぶい組組長で、たまにIMAの掲示板にも顔を出してくれる新城さんが書いたコラム集です。 目次を見てみると、 ①慶留間のイカ釣り②空の上の沖縄キーワード ③輝く遊び、新しい風景④市場を抜けてもう一つの闇へ ⑤さよなら、さよなら沖縄らしさ。
なんか、これだけ見てもおもしろそうだとおもいませんか?
彼が「旅」「コーラルウエイ」「ワンダー」などで書き溜めたコラムをまとめた本です。 ゆるぎないウチナーンチュとしての基盤に立った彼の視点から、色んな事が面白く語られています。

■太陽雨の降る街で

太陽雨の降る町で

第一刷1996年7月31日 新城和博著 有限会社ボーダーインク 定価1500円  

同じく新城和博さんの書いたコラム集。ウチナーの漫画家で私も好きな大城ゆかさんのイラストが表紙です。これも目次を抜粋して見ましょう。 ①島を確かめる②空の上の明解沖縄辞典③島々独立者のウォーミングアップ④南風の宴 とこれにウチナー大和口解説がおまけ。 これも、我々読者が笑って読んでいるうちに、どこかウチアタイする、ある意味読み応えがある本です。

ページの頭にも書きましたが昔の本も乗せました。最近はいまひとつ本屋で見ても触手が動く物が少ないような…確かに沖縄に移住してから長い年月が経ったとか、以前よりも歳かさが増えたとかもあるかもしれませんが、それだけで無いような気がします。頑張れウチナー出版社♪



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