やがて道は、澄んだ綺麗な水の流れる川沿いに出て突き当たりますから、そこを左に。 そのまま進んでいくと男洞(イキガドウ・別名珍珍洞)と呼ばれる大きな鍾乳洞の中に入り、突き当たりはかなり暗くなっていますが、行き止まりの柵の所に押ボタンがあります。 これを押すといきなり照明があたり、目の前に大きな男根の形をした鍾乳石が。鍾乳洞はまだまだ奥が続いていますが、これ以上奥は立ち入り禁止。



そこから今来た道を戻り、川に沿ってしばらく進むと右手に母神という看板があります。ここは女洞(イナグドウ)と呼ばれる入口が竪穴になっている鍾乳洞ですが、一般に公開はされておりません。 中にはお尻の形をした鍾乳石があるとこの事。
途中まで引き返してから左に分かれる登りの道を進んでいくと、おきなわワールドの前を通る道の反対側にある駐車場に出ます。
今の順路はこちらから入るようですが、途中の道の雰囲気、道の様子など、ご紹介した順序のほうが楽しめるかも。沖縄らしい亜熱帯の自然が楽しめるこのコースは、多くの人達でにぎわうおきなわワールド内にありながら、一般の施設から少し離れただけで、別世界のような静かさと亜熱帯の自然に触れることが出来る、お勧めの散策コースでもありました。
発掘の状況
ガンガラーの谷では2012年に1万4千年前の地層から石器と人骨が発掘されています。沖縄では、港川人の時代から最古の土器が出現する数千年の間は人骨や遺跡がない空白期とされていましたが、この遺跡はその空白を埋めるものです。 そして2014年、沖縄県立博物館は、ガンガラーの谷にあるサキタリ洞遺跡(ケーブカフェ)で、約2万年前(旧石器時代)の地層から貝殻のビーズや道具、人骨が見つかったと発表。現在も発掘作業は進めているようです。

※かなり以前は、おきなわワールドでもこの一帯を観光コースとしていたようですが、しばらくは半放置状態で散策も自由でした。しかし一部には古い時代の風葬の跡地もあり、骨壷や人骨が通路から見えてしまうような状況。
2008年、改めてこの一帯をガンガラーの谷と名づけ鍾乳洞内にカフェを作り、有料のガイドをつけて観光コースにしたようです。
WEB上の情報での確認ですが、観光にふさわしくない人骨などは整理したとの事。
沖縄の人類歴史上貴重と思われる一帯、鍾乳石など自然を大切にすることは勿論ですが、そこで生活を営なんできた大昔の人達の意思も時代を超えて大切にしていってほしいなとちょっと思いました。
(ケーブカフェの写真はオフィシャルサイトのものを使わせていただきました)