滝口

六角堂から戻りそのまま進むと、池を半周して出口に向かってしまいます。と言うことで、来た道を戻るのが順路。
小さな丘を通り過ぎていくと、左手に滝口といわれる場所があります。ちょっと見落としがちですが是非寄ってみて下さい。 池から溢れ出る水を石の掛樋から落下させている場所なのですが、適当な高さもあり小さな滝のように流れ落ちています。
手前から下に降りられる道はあるのですが、現在は残念ながら通行禁止。 滝壷付近は絶好の暑さしのぎの場所だったと思います。
船揚場

続いて通るのが、池で舟遊びをした時に船を揚げる場所です。
観耕台

少し奥に進むと左手に東屋があり視界が開けています。
眼下に町並みが広がり、一休みには調度良い場所。
石碑が横にありますが、尚育王の冊封正使林鴻年によるもので、手入れの行き届いた田畑を見て王が心から人々を励ましているとたたえたのです。これも戦争で破損したため、1980年に拓本から復元したものです。
ここからの景色は全く海が見えません。外国からの使節に小さな島国であると思われないような配慮があったからだと言われています。
番屋

一周りして出口に近づいてきますが、最初に通りすぎた番屋があります。こじんまりした森の中の一軒家と言う感じ。
内部は綺麗な板張りになっていて、なんか今でも快適に住めそうな感じです。
識名園番屋外観
識名園番屋外観
最後に果樹園といわれる植物がいっぱい植えられた広場を回り込んで出口に出ます。
識名園の金糸竹

途中に所々濃い緑色の縞模様のついた竹が何本も植わっています。金糸竹(キンシチク)といわれる種類みたいで、他県ではあまり見かけない種類の竹でした。
首里城から約1.4キロしか離れていないこの場所はとても静かな環境で、首里城観光においでの時には是非時間をとって立ち寄ってみてください。
琉球王国華やかなりし頃の一面を垣間見ることが出来る場所だと思います。