素朴な離島の雰囲気を残した集落の中に、ごく自然にある住宅。
第二尚氏王統の始祖・尚円王の叔父の子孫で、代々王朝時代に島の地頭職を務めた旧家。務めた銘苅家の屋敷で戦災を免れた琉球建築民家でも保存がよく、上級士族住宅の風格ある建物として、1977年に伊是名村で唯一国指定重要文化財に指定されました。
門から入ると正面にヒンプン、右側には屋根付きの門が立ち、女性は門、男性はヒンプンの左側から出入りしていたそうです。現在の建物は1905年(明治38)の再建で、母屋と那覇からの客の宿泊場所だった(離れ屋の2棟が屋根だけつながって建っています。
家を囲む石垣は、珊瑚を積んだ部分と加工した石を積んだものが混在していて、多分後から修復されたものでしょう。
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すぐ脇にある何気ない道ですが、とても雰囲気があるので写真を撮ってきました。