コザ(沖縄市)・レポート

以前はカタカナ表記の市でした…

コザ暴動が素敵なこととは言いませんが、あのパワーはどこに…
 現在、沖縄市と呼ばれている一帯を以前コザと呼んでいました。沖縄本島の中央より少し南に位置する米軍基地の町です。
戦後のコザ暴動で一躍有名になった市で、日本で唯一カタカナ表示の市でもありました。
胡屋十字路を中心として、かなりの広がりをもっています。最近サイトでもお伝えした「コザに抱かれて眠りたい…zzz」の舞台となっている街です。
 以前私も町をぶらぶらしによく来たものでした。
最近何年かは足を踏み入れていないので、ちょっと気になって久しぶりに行ってみました。
何が気になったかというと、最近町に元気が無いということが何回か新聞で伝えられていたからです。
以前に私がきたのは、観光に来た友人を案内して来た時でした。
「コザにちょっとしゃれたパークアベニューという通りがあってさ、面白いお店が並んでるから行ってみようよ。」とさそって、歩道の広い白に統一された建物が両側に並んだ、ゆったりした通りを歩いたものでした。お土産、ファッション、雑貨などのお店が軒を連ね、歩道の木陰のベンチには、アイスクリームをなめている女の子達が楽しそうに雑談していました。

 9月24日日曜日。以前のようにBC駐車場に車をとめて、パークアベニューに行ってみました。
人通りがとても少ない。
そして日曜というのに閉めている店、貸し店舗になっているところが異様に多い通りになっていました。ベンチには人も座っていません。
商店だから、日曜日に閉めているという事はもう営業していないのかもしれません。

町おこしのために、鳴り物入りで造られた集合店舗ビル「コリンザ」にも行ってみました。
ここにも人が少ししかいません。お昼過ぎなのに、食事をするコーナーにも人がまばらです。

何でこうなってしまったんだろう。

沖縄の商店街は、ここの所あき店が目立っています。国際通りをはじめ、コザ、宜野湾等にぎやかだったところに影が見えてきています。
郊外型スーパーやショッピングセンターはにぎわっているのに…
これは沖縄だけの事ではないかも知れません。でも、楽しかった街が元気を失っていくのは、とても寂しい事です。
感傷的に話しているだけではなく、コザのパークアベニュー、ゲート通り、一番街、中の町などは、コザ文化を支える土台なんじゃないでしょうか。
 基地の誘致で自分達の地元の土地を米軍に与えて、振興策という名の利益のみを追求する自治体。

地元の商店街を大切に考えない住民達。
琉球の大切なものが、大和化されてなくなっていく現状は、とりもなおさずマスメディアにより知らず知らずに作り上げられたライフスタイルという幻想に、踊らされて行くウチナーンチュの心の変化でも有ると思います。

パークアベニュー写真
貸し店の前
コリンザ全景
パークアベニューの突き当たりにコリンザは有ります
コリンザ内レストラン
パークアベニュー商店街
スジグァーにあるアパート落書き

勿論、真剣に考えてがんばっている方々も大勢いるのですが…。
私はコザにさよならは言いません。

沖縄を愛する皆さんも、沖縄に来た時にローカルな商店街にもよってみてください。
まだ、しっかりしたお店は、楽しい演出をしてくれています。
コリンザのアシビナーというホールでも、面白い出し物を一生懸命に上演しています。
そして、何より今の本当の沖縄に触れる事が出来ると思います。

ところでトラさんのサイト、更新停止になっています。
役割は終わっていませんよ、トラさん。まだまだあなたの愛するコザは、あなたを必要としているはずです。頑張って!チバリヨー!

コザで楽しく遊びたい…ナイチャー小林

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