沖縄本島南部知念の東約5km海上にある、約3kmの細長い平坦な島。それがこの久高島です。現在の人口は約290名余り。過疎高齢化はこの島でも進んでいます。
この島がなぜ神の島と言われるか。
国建ての神アマミキヨがこの地に降りて来たという伝説があることも勿論ですが、琉球王朝時代から王府がこの島を尊重し、国王は毎年この島に来て祈り、国の霊的最高位となる聞得大君もこの島で霊力を与えられてその地位についた、という歴史も大きな理由だと思います。
昔から続く祭祀組織が現在までも強く残っており、一年には数多くの祭りが今もなされていて、神が今でも生きている島だと言えるのではないでしょうか。
しかしながら、12年に一度行われるこの島で育った女性が祭祀組織に入るために行われる久高島最大の行事、イザイホーは、1978年まで行われていたもののそれ以降該当者がいないなどの理由から、1990年、2002年と執り行えませんでした。今いろいろな意味で岐路に立たされている島でも有るのです。