久高島の道は、北東に進んでいくと白い一本道になり、最先端のカベール岬へと繋がっています。
琉球神話で、沖縄の祖神であるアマミキヨ(アマミク)が初めて降り立ったと言われる場所。
ここから見る景色は、本島から近いにもかかわらず透き通った海の色が変化に飛んでいて、小さな波頭が日の光をはじいてきらきら輝きます。まさに絶景。岩場に座りボーっとしていても飽きることがありません。
周囲の植物群落は、島の方々が聖地として大切に保護してきたためか草木層、低木層、亜高木層の三つの階層が認められ、沖縄県の天然記念物に指定されています。下の写真はモンパの木です。

壬の日には神がこの岬に白馬の姿で降り立ち、そのまま島の周りを巡視して回り帰っていくと言われていて、その馬を見るのはなぜか縁起が良くないといわれています。
旧暦の2月、ヒータチといわれる豊漁祈願をする時には、神女達は白装束を着て集落からクボーウタキを通り、カベールにつくとティルル(神歌)を歌い、その年も豊漁であるように祈ります。と言うように、この島ではもっとも神聖な場所の一つでも有ります。