種之子御嶽・ガンガラーの谷

おきなわワールド内の御嶽・さにぬしーうたきと読みます

最近ガンガラーの谷といってツアーで無いといけなくなりましたが…。
ガンガラーの谷イキガ洞(珍珍洞)入口付近
  おきなわワールドの入口と道路を隔てた場所にも駐車場があります。
その横から入る一帯も同じ運営会社が所有しているらしいのですが、そこはグスク文化以前から琉球の人々が自然と共存し、崇めた特別な場所。
その中には、 複数の鍾乳洞や、その上部が陥落してできた場所なども有り、種之子御嶽とよばれる聖地も含まれていています。 
※何年か前から一般名称がガンガラーの谷となり、約1時間20分のガンガラーの谷ツアーでないと入れなくなりました。洞窟内にカフェもできているようです。(でも、カフェを運営していると言うことは、最近は入ってもいいのか…定かではありません。要確認) と言うことでそれ以来行っていませんが、基本的には大きく変わっていないようです。
ツアー料金:大人 2000円  学生 1500円 予約電話 098−948−4192(基本前日までに予約)
         集合時間:10:00 12:00 14:00 16:00   オフィシャルサイト
 まずワールドの正門から入ると、入口を入ってすぐ右手にハブ博物公園なる建物がありますので、その横を通ってお手洗いという標識のあるところに進むと下に向かう道があります。
 少し心細くなるような細い道ですが、そこをまっすぐに降りていくと、すぐに広い鍾乳石のトンネルがあり、その下には簡単な椅子が用意されています。
ここが武芸洞と呼ばれるポイント。
大小様々な鍾乳石が天井から釣り下がっていて、それが亜熱帯の自然の中に溶け込んだ雄大な景色を見ることができます。
そこから少し戻ると、今度は左に折れる道があります種之子御嶽へのトンネルからそこをまっすぐに進んでいくと天然や人工のトンネルを進んでいく事になります。
一応散策のコースににはなっていますが、ほとんど通る人もいないので少し寂しいですが頑張って。
 このあたりから川を流れる水の音も、大きくなったり小さくなったりしながら聞こえてきます。
ガジュマルの気根が何重にも垂れ下がり、あたりの薄暗さとともに少し不気味な雰囲気をかもし出しています。
ガンガラーの谷・種之子御嶽に流れる雄樋川
 やがて道は、澄んだ綺麗な水の流れる川沿いに出て突き当たりますから、そこを左に。 そのまま進んでいくと男洞(イキガドウ・別名珍珍洞)と呼ばれる大きな鍾乳洞の中に入り、突き当たりはかなり暗くなっていますが、行き止まりの柵の所に押ボタンがあります。  これを押すといきなり照明があたり、目の前に大きな男根の形をした鍾乳石が。鍾乳洞はまだまだ奥が続いていますが、これ以上奥は立ち入り禁止。

そこから今来た道を戻り、川に沿ってしばらく進むと右手に母神という看板があり、立ち入り禁止のロープが張られています。ここは女洞(イナグドウ)と呼ばれる入口が竪穴になっている鍾乳洞ですが、一般に公開はされておりません。 中にはお尻の形をした鍾乳石があるとこの事。

 途中まで引き返してから左に分かれる登りの道を進んでいくと、おきなわワールドの前を通る道の反対側にある駐車場に出ます。
急いでいる時には逆にこちらから入ったほうが時間がかからないのですが、途中の道の雰囲気、道の様子など、ご紹介した順序のほうが楽しめるはず。

おきなわワールド正面の道路を隔てた駐車場

  沖縄らしい亜熱帯の自然が楽しめるこのコースは、多くの人達でにぎわうおきなわワールド内にありながら、一般の施設から少し離れただけで、別世界のような静かさと亜熱帯の自然に触れることが出来る、お勧めの散策コースでもあります。
おきなわワールド内種之子御嶽(ガンガラーの谷)地図
武芸洞ガンガラーの谷・種之子御嶽の道です珍珍洞のなかの鍾乳石
種之子御嶽母神(満々洞・女洞)お願い:この周辺地域は琉球古代の風葬墓地だった場所もあり、種之子御獄として子授け、良縁の祈りをささげる聖地でもありますので、散策の時にはあたりの自然や遺構に敬意を持ち静かに散策されるようにお願いします。
 かなり以前は、おきなわワールドでもこの一帯を観光コースとしていたようですが、しばらくは半放置状態。ここの一部には古い時代の風葬の跡地もあり、しばらくは骨壷や人骨が通路から見えてしまうような状況でした。
  2008年、新たにこの一帯をガンガラーの谷と名づけ、ガンガラーの谷にあるカフェの看板鍾乳洞内にカフェを作り、有料のガイドをつけての観光コースにしたようです。
WEB上の情報での確認ですが、観光にふさわしくない人骨などは整理したとの事。
 この、沖縄の人類歴史上貴重と思われる一帯、鍾乳石など自然を大切にすることも勿論重要ですが、そこで生活を営なんできた大昔の人達の意思も時代を超えて大切にしていってほしいなとちょっと思いました。
Copyright (C) Okinawa information IMA All Rights Reserved   更新: 2012年6月10日