ガーナームイ(森)伝説
那覇を流れる国場川は戦前まではもっと広くて、現在ラムサール条約で指定されている漫湖あたりも広々した川の流れのなかに小島が点在する、とても風光明媚な場所だったようです。

琉球王朝尚敬王の時代、このあたりに暴れ者の巨大な怪物が出没して周辺の村人を困らせていました。
怪物は北に向って来て、真玉橋あたりの集落にも被害が及びそうになったとき、天の神様が怪物を退治するために岩を落します。
とても大きい怪物は、それでも一つ目の岩ではとめる事ができず、二つ、三つと落とすと尻尾にあたり、ようやく動きを止める事ができました。
それでも口から魔風を吹きだし暴風などで付近の人達に迷惑をかけ続け、これに困った真玉橋周辺の人達はこれを防ぐためにシーサーをつくり集落の端に祀りました。 これが今でも残るイリヌシーサーです。(別ページで紹介します)
それ以来怪物の魔風による被害も収まって、以前のように平和に暮らせたそうです。 そして、月日がたつとやがて怪物は現在のガーナムイと呼ばれる森になりました。