沖縄方言(ウチナー口)・い~お


イチャリバ チョーデー

袖擦れ合うも他生の縁?
直訳すれば、行きあえば兄弟。「沖縄の人って、やさしくて人懐こくって親切だよねー。」って良く遊びに来た人たちが言っていますが、きっと歴史に裏づけされたイチャリバチョーデー精神の結果かもしれませんね。

イッチャー

単なる酔っ払い
内地にerをつけてナイチャー、内地の人。フユー(不精)にerをつけてフユーサー不精者。なぜか英語のようにerがつくと人間を表します。でも、これってアメリカ世になる前からそうだったらしいので、言語の変な共通性はちょっと不思議に思います。

イナグ・イキガ

女性・男性
ワンの(ヌ)イナグが~ 俺の女(彼女)が~ みたいの使います。 沖縄には男の一人も養えなくって、なにが女か!みたいな格言があるとか… 公設市場に行ってオバーター(あばあちゃん達)を見るに付け、さもありなんと実感できる言葉です。 複数形になると、イナグンチャ-・イキガンチャ- 。イナグメーサー、イキガメーサーと言えば、女好き、男好きの意味で、悪口のひとつ。

イッペー

大変、とっても。
イッページョートーヤッサ!(とっても上等だね!)なんて使います。 でも、最近はイッペーという人は若い人たちにはほとんどいません。 デージ、シニなどのような同義語に置き換えられていっています。 ほら、なんか言葉の響きからしてイッペーってなんか年寄りくさくない? でも、正しいウチナー口を話す人達(中年以上かな)はシニジョウトウ!なんて言わずに、イッペーを使う事が多いようです。

イバヤー

威張っている人
例のERが語尾について人を表すタイプの言葉。 「うちの親父は○○チェーンの焼肉屋の店長やってて、月収200万もとってくるってば。学校は中学しか出てないけど。」って良く言う余り成績の良くない生徒がいましたが…仲間内からヤナイバヤーと言われていました。えばるなら自分の事でえばれるようになってほしいな…。 それにしても本当にそんなに月給くれる店があるなら転職考えようかなって。

イミ・イミヨー

意味がわかんない。
これも若い人しか使わない現代ウチナースラングだと思いますが。 意味解らん!と言うのを「イミ!」「イミヨー」「イミクジピーマン!」などといいます。イミプー(これって沖縄だっけ?)もあり。 「昨日の数学の試験、イミクジピーマンだったってば。」「俺も解らんかったけど、鉛筆転がして適当に書いたらあたってた…。」「イミヨー!」

ウガンブスク

拝み不足(直訳)
だからさー、に次いで便利な言葉なような気がします。
「あそこの子供が木に登って落っこちて怪我したって!」 「ウガンブスクかも…。」 「あいつ、入試に今年も落ちたんだってさ~」 「ウガンブスクなはず…。」??? 「オリラジ、最近露出が少ないよねー…。」 「きっと、あっちゃんがウガンブスクだったはずよー、ペケポン。」

ウージ

さとうきび
沖縄の郊外は勿論、那覇市にもウージー畑があります。高さが2m以上に伸びて、郊外に行くとウージー畑も比例して多くなり、風でサワサワしている雰囲気は沖縄を感じさせてくれます。 年に何回か採り入れの季節があり、この刈り取り作業は難儀な作業の代表格。トラックにあふれんばかりにウージーの束が乗せられて製糖工場に運ばれていき、道のあちこちにおっこちてたりするのもこの頃です。
※ところで島歌に「ウージの森で、であった君…」なんて歌詞があったのに気がつきました? そして、この唄は反戦歌だって解っていただけたでしょうか。

ウークイ ウンケー

御送り・お迎え
ウチカビとつながったお線香 お盆になるとご先祖様をお迎えして明けにお送りするというのは他県と同じですが、 沖縄には見える人が結構いるので  「お盆はごちそうも作らないといけないから構大変さー。お膳の前に大勢座って待ってるんだもの…。」 なんて他の人には見えないお客様の接待に忙しい人も… 勿論、家には生きている親戚の人たちも大勢来るので大忙しなようです。 長男のお嫁さんになって一番後悔する日かもしれません。

ウチアタイ

思い当たって心が痛むこと  
「たかし、おまえはゲームばかりやってて勉強しないから。中学3年生にもなって簡単な分数の足し算もできないんだぞ!でこんなのできないのは、クラスでおまえだけだ。」 たかし:「…。」
横にいたあつ子:「ウ…、まずい…。私もやし…」と心の中でつぶやく。 このあつ子さんの状態は、ウチアタイしているというわけ。 前にも書いたけど新城和博さんの「ウチアタイの日々」という本面白かったです。

ウーマクー

やんちゃ・あばれんぼう
良く、ウーマクーワラバー(子供)なんていいます。 子供の頃、「クヌ ウーマクーワラバー!」なんてオバァーにワジラれて(怒られて)いた人に限って大人になってから活躍するなんてこともあるようですよ。

ウチナー

沖縄。 
かなり古くからの沖縄の呼び名:おこなわ、おきなわなどからウチナーになったと言われ、外、内のうちではないので念のため。沖縄と言う名前が文献に残っているのは753年遣唐使一行が阿児奈波島(沖縄島)に漂着したと記されていて、この他にもレキオという呼び名もあるが、16世紀頃の大航海時代にポルトガルあたりから使われ始めたらしい。琉球と言う呼び名もあるが、これは中国由来の名称である。

ウチナー口

沖縄の言葉
沖縄方言というには、あまりにも奥が深い。 発音も日本の昔に使われていた、グァー、ウィなどが残っていて興味深いが、最近、若い人達は使わなくなって単語だけが残り、しかも発音しやすい形に変化して標準語と混ぜて使う、ウチナー大和口が多用されています。 戦前は、方言をしゃべらせない政策があって、学校でウチナー口 でしゃべると方言札という板切れを首から下げられた、いやな思い出を持っている年代の方も少なくないはずです。
TVなどのメディアの発達から、あと何年かしたらウチナー大和口さえもなくなってしまいそう。 でも、最近になってウチナー口を残そうという運動があちこちで盛り上がりかけています。

ウチナーンチュ

沖縄の人
港川原人再現比較的色が黒く、体毛の濃い人が多く、それで目も大きくて、はっきりした顔立ち。アイヌとの共通点も感じられます。 港川原人の再現模型を見たら、とっても沖縄に来て知り合った誰かに似ていました。新しい県立博物館に展示されているので、興味のある方は是非行ってみてください。
でも、色白の女の子がいないわけでは有りません。

ウチナースバ

沖縄そば
沖縄そば 他県の感覚で考えるそばでは有りません。 そば粉0パーセント。小麦粉でできていて、スープは豚骨が基本。そう、ラーメンが少しさっぱりしていて、麺がやけに平で太い!というような感じ。 八重山、宮古、名護など土地によって特色があるようで、バリエーションはとっても豊富。 ウチナーンチュの間では、チャンプルーと肩を並べるくらいの人気メニュー。 チャーシューの変わりに三枚肉が乗り、かまぼことか紅しょうがもよく乗っています。 フーチバースバはそばが見えないくらいヨモギの葉っぱが乗ってくることもあるので苦手な人は要注意。 沖縄で「そば」といったら、99.9%くらいは沖縄そばのことを指し、普通の「そば」は日本蕎麦と呼ばれています。

ウリ

ほら
「ウリ、これおまけしようね!」「ウリ、カメー!」(ほら、たべなさい!) 「ウリヒャー、デージナットゥン!」ジョニー宜野湾さんのヒット曲ですが、この場合はヒャーがつく分だけ強調されているようです。

ウフソー

ぼんやりしたり、あわて者だったり、そんな感じの言葉。
アジクーターと一緒で沖縄独特のフィーリングのある言葉で、なかなか適確な大和口が見つかりません。 バカ系の言葉では、言われて一番腹の立たない言葉かもしれません。そういえば最近聞く時間が取れませんがFM沖縄の看板番組ハッピーアイランドに良く投稿していたペンネーム・ウフソーラーガナシーさんはまだ頑張ってるのかな。

ウミンチュ

海人・漁師さん
ウミアッチャー(海歩ッチャー)と同じような意味。もろに雰囲気がある言葉。 以前から、海人と大きく書いてあるTシャツが地元、観光客にも受けて大ヒット。品質もよくてお勧めできるのですが、値段もそれなり。コピー商品も出回っていますから 極端に安いものは要注意!

エイサー

沖縄独特のお盆に踊る念仏踊り  
エイサー 旧盆の前になると、あちこちで若者達が練習を始め、旧盆がくるとご先祖様のために踊りながら夜道を練り歩きます。 迫力のある動作、太鼓の音、旗頭、などで、最近人気が出て観光地の出し物やおめでたい席での欠かせない物になってきているので、年間通して目にする機会も増えてきています。おきなわワールドで毎日行われているエイサーショーは、ショーとしての完成度がとても高く(しかも無料)、是非一度ご覧いただけたらと思います。

エーキンチュウ

良い家・家柄の良い人
要するにあの子は良い家柄の子だから…というように、単にお金持ちとは一線を画す良家の人のこと。お金持ちはジンムチャー、最近では英語も加わってリッチャーなどと言う事もあります。

エンチュ

ねずみ
沖縄のねずみは成長が早く、大型のものがいます。この前、路地の排水溝を堂々と歩いている子猫ぐらいのエンチュに遭遇。でも極端に大きなねずみだなと思ったら、それはきっとヌートリアに違いありません。

エンダー

ご存知沖縄ファーストフード店A&Wの略称
沖縄ではなぜか若者が何でも短縮して言う習慣があるようで、南風原ジャスコはハエジャス、津嘉山サンエーはツカサン。その中でもエーアンドダブリュはかなり以前からエンダーと呼ばれています。ちなみにアメリカ統治下昭和38年に北中城村屋宜原にA&W1号店をオープンさせ、この手のお店としてはこれが日本初。アメリカンスタイルで自動車の中で注文して食べられるようになっているお店も何店か有ります。これで野外シアターなんか有ったらいいのに。

オジー

おじいちゃん
沖縄では、オバーの存在が強烈なんでちょっと陰に隠れてしまうオジーですが、なかなかどうして。すばらしいオジーも大勢います。ウミンチュで頑張り今はオバーの食堂を手伝って、美味しい料理を作りつづけている知り合いのオジーは、とてもやさしい笑顔でお客さんに話し掛けています。 ウージー畑で時間の流れからはづれたように座り込んで目をつぶりラジオの島唄を聞いてるオジーも、最高って思いません?

オバァ

おばあさん
勿論おばあちゃんの事(ハーメー)。ナビーの恋(映画)でもわかるとおり、ウチナーオバァはパワフルです。 詳しくは沖縄のおばぁ話をご覧下さい。
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